どう選ぶ？ヨガの種類を解説します！
ヨガには古くからある流派やそこから派生した流派などいろいろな種類があり、全てヨガであることは変わりがないのですが、目的やスタイルが少しずつ違います。
いろいろあって何が違うのか分からないという方のために、ヨガの種類についてまとめました。
ハタヨガ以前のヨガの種類
今、ヨガのスタイルとして、一般的に挙げられているものは全て「ハタヨガ」と言えます。
歴史的にハタヨガ以前は、体をあまり動かさずに呼吸法・瞑想法が主体でした。
その土台となる考え方などによって下記のような流派がありました。
●ラージャヨガ
ラージャ（＝王者）のヨガで、心とは何かを理解し、そのコントロール方法を学ぶヨガで、王者のようにより自分らしく生きることができるというもの。
※ハタヨガはこのラージャヨガに属します。
●バクティヨガ
愛・献身のヨガ。神に対する信仰心で精神的な調和を生みます。
●ジュニャーナヨガ
知識・分析型のヨガ。論理的思考によって哲学的に掘り下げるヨガ。
●カルマヨガ
奉仕・行為のヨガ。見返りや結果をを求めずに、自分の役割や行為に対して無心に取り組むことで自己を浄化します。
このようにハタヨガ以前は、精神的・思想的な要素がとても強いヨガです。
ラージャヨガからハタヨガが生まれたことにより、精神修行的に何時間も体を動かさずに瞑想していたラージャヨガから、ポーズを変化させながら瞑想を行うというスタイルに変化していきました。
ハタヨガとは？
ハタヨガ以前のヨガと対比するように「動く瞑想法」と呼ばれるハタヨガ。
上記4つのヨガの種類以外の今流通しているヨガスタイルは全て、体を動かすことで精神にもアプローチする「ハタヨガ」スタイルと言えます。
スタジオのプログラムなどで、例えば「ヴィンヤサヨガ」や「パワーヨガ」などと区別するように「ハタヨガ」と記載されているのは、便宜上、特殊なスタイルに発展していない基本のヨガとして区別されているだけのことであり、「ヴィンヤサヨガ」や「パワーヨガ」などは全てハタヨガの一種であるということです。
ハタヨガの「ハ」は太陽、「タ」は月で、陽と陰を組み合わせた力強さを表しています。
アーサナの基本を学ぶことができ、ヨガ初心者に一番おすすめしたいヨガです。
ハタヨガ以降のヨガの種類
ハタヨガ以降はいろんな流派のヨガが現れました。
主なヨガの種類を簡単にまとめました。
アイアンガーヨガ
正しい姿勢でアーサナを行うことに重きを置く。
ブリックやボルスターなどの道具を使うことで効果的なヨガを目指す。
アシュタンガヨガ
ダイナミックで難易度が高い上級者向けのヨガでかなりハード。
太陽礼拝に始まりポーズの順番が全て決まっている。
パワーヨガ
アシュタンガヨガをベースに、さまざまなヨガをミックスさせている。
筋トレと瞑想をメインに動と静を連続して行う、運動量の多いヨガ。
ヴィンヤサヨガ
太陽礼拝のポーズが代表的で、運動量がとても多く体の引き締めに効果的。
呼吸に合わせて流れるようにポーズを行うのが特徴。
ホットヨガ
高温多湿の部屋で行う、デトックス効果が期待できるヨガ。
体が温まっているので柔軟性が高まりやすい。
※ビクラムヨガがこのホットヨガに含まれる
シヴァナンダヨガ
呼吸法や瞑想や基本ポーズなどをバランスよく取り入れた伝統的なヨガ。
最初と最後にマントラを唱え、リラックス効果も抜群。
クリパルヨガ
完成されたポーズを目指すことではなく、ポーズをとることによって
ありのままの自分を観察し受け入れる、セラピー的なスタイル。
クンダリーニヨガ
体に存在する7つの重要スポット・チャクラに働きかけそのバランスを整えます。
速い速度での腹式呼吸で、大量の酸素を取り込みます。
リストラティブヨガ
「ゆだねるヨガ」と言われ、心身回復を目指すヨガ。
ブランケットやアイピロー、ボルスターなどの道具を使い、リラックス状態を作る。
陰ヨガ
普段忙しく走り回っている人におすすめしたい「脱力」を目指すヨガ。
シンプルなポーズで柔軟性を向上させ、リラックス状態を作る。
インテグラルヨガ
特定の流派にこだわらず、ヨガをバランスよく総合的に学ぶヨガ。
伝統的な教えを現代に合わせて考案されている。
新しいトレンドのヨガ
比較的新しいスタイルのヨガや話題のヨガ、または本来のヨガとは全く違うアプローチですがヨガという名前がついたものなどはこちら。
アロマヨガ
アロマテラピー＋ヨガのヒーリング＆リラクゼーション効果が期待できるヨガ。
エアリアルヨガ
天井からつるされたハンモックの上に乗り、空中でポーズをとるヨガ。
骨盤矯正ヨガ
骨盤を正しい位置に調整することを目的としたヨガ。
笑いヨガ（ラフティヨガ）
声を出して笑うことと、ヨガの呼吸法を組み合わせて、心と体の健康を保つ。
顔ヨガ
普段使わない顔の筋肉を大胆に動かすことで、顔面のアンチエイジングを目指す。
ヨガの種類、どう選ぶ？
それぞれのヨガには、どれが優れている、どれが良いというものはありません。
選ぶ際にも、人によってみんなそれぞれに自分に合ったヨガというものがあります。
大事なことはどのヨガが好きかで決めるのが重要です。
下記にておおよその目安を示しますが、実際にいろいろ受けてみて、その時の自分に合っていると思ったものを選ぶのが良いと思います。
＜ヨガビギナー＞
ハタヨガ・シヴァナンダヨガ・インテグラルヨガ
＜高齢者や無理なくヨガを行いたい方＞
リストラティブヨガ・陰ヨガ・クリパルヨガ
＜正しい姿勢にこだわりたい方＞
アイアンガーヨガ
＜しっかり体を動かしたい方＞
パワーヨガ・ヴィンヤサヨガ
＜レベルUPしたい方・新境地を開きたい方＞
アシュタンガヨガ・クンダリーニヨガ
いかがでしたでしょうか？
名前は聞いたことはあるけど、どんなヨガなんだろう？
と思っていたヨガがどんなヨガなのか、少しだけ雰囲気がつかめたと思います。
是非、こちらを参考にしていただき、あなたに合ったヨガをチョイスしてみたり、
今までと違ったヨガにも挑戦してみてくださいね。
